埼玉県川口市の民間夜間中学校の場所と入学資格は?費用と期間も!

皆さんは「夜間中学」というのをご存じですか?

そもそもこの「夜間中学」は、戦中戦後の混乱期に、様々な事情で義務教育を受けることができなかった人たちの為に、1947年に公立中学「夜間部」として設置されたものです。

現在も、様々な年齢・国籍・経験を持った人々が、その人の学力に応じて小学校や中学校の勉強をしています。

しかし、今回は「公立夜間中学校」ではなく、埼玉県川口市にある「自主夜間中学校」にスポットを当てて話してみたいと思います。


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川口市の「民間夜間中学校」の設立から現在まで

所在地埼玉県川口市川口1丁目の複合施設「キュポ・ラ」の4階

入学資格中学校程度の学力を身に着けたい人なら、年齢・国籍は問わない。

今まで埼玉県には公立夜間中学校が無かったため、ここの施設の代表である「野川義秋」さんと仲間20人が、1985年9月に設立したボランティア運営による「自主夜間中学校」です。

実は、野川さん自身も子供の時は経済的に苦しい家庭に育ち、お兄さんから経済的な援助をしてもらって、高校まで出してもらったそうです。

高校を卒業して東京都の職員となりましたが、今度は下の弟さんの高校の費用として毎月1万円を仕送りし、兄としての責任を果たしたそうです。

下の弟さんが高校を卒業した時、野川さんは22歳だったそうです。

すると今度は「大学で学びたい」という希望が芽生え、仕事をしながら夜間の大学に通ったのです。

卒論のテーマも「夜間中学」であり、休日には東京や大阪広島などの全国の夜間中学を訪ねました。

そこで見たものは、厳しい境遇にあっても学ぶ喜びに満ち溢れた生徒たちの姿でした。

このことから、「学びたくても学べない人たちの勉強の場を何としても作りたい!いや作ろう」との一念で「自主夜間中学」を設立したのでした。

この川口市の自主夜間中学で学んだ人の数は、現在までに3000人に上るそうです。

しかしながら、30年以上歩んできた道のりは決して平たんなものではなかったそうです。

公的な支援が受けられない自主夜間中学では、先生は無償のボランティアであり、交通費すら出ません。

そこで野川さんは、何十回となく川口市や埼玉県に公立夜間中学の設立を要望してきましたが、なかなか行政は動いてくれなかったようです。

それでも新たに強力な仲間が入って来てくれました。

「公立夜間中学を作る会」の事務局長である小林司さんと奥さん、今の代表(20年前は市の教育委員会の職員)である「金子和夫」さんなど。

以後、夜間中学の関係者が「公立夜間中学」の必要性を国会議員に訴え続けた結果、2014年4月に超党派の「夜間中学等義務教育拡充議員連盟」(当時の会長は、馳 浩衆議院議員)が発足しました。

そして2015年6月9日には、国会議員13人が川口自主夜間中学を視察しています。

この結果、議員連盟は義務教育未修了者らの学ぶ機会の確保を自治体に義務付ける法案を取りまとめ、国会での成立が目前となっています。

30年以上頑張ってきた野川さんたちの夢がかなう日がもうすぐそこまで来ています。

なお、全国には学齢期に学校へ通うことができなかった義務教育未修了者は百数十万人もいるそうです。

是非このような人たちが、経済的な負担もなく安心して学べる場である「公立夜間中学」をせめて各県に最低1校でも設置してほしいものですね。

世の中に経済的貧困はある程度仕方ないにしても、せめて教育の貧困だけは絶対無いようにしてほしいものですね。

ここで認識を深めていただく意味で、ボランティアが運営する自主夜間中学公立夜間中学の数をお伝えしておきますね。

1:ボランティア運営の自主夜間中学は、154市町村に307校、生徒数7400人超

2:公立夜間中学は、8都府県に35校のみ。


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夜間中学校の費用や学習期間は?

*入学費用・授業料は「公立」、「自主」どちらも無料です。但し、公立の教師は給料が支給

されますが、自主の教師は無償です。

*公立だと中学卒業資格が得られる。自主では、卒業資格は得られない。

*就学期間は、学校教育法では3年となっているが、公立夜間中学では、その人の学習歴や他

の条件により短かったり長かったりすることが可能である。

*入学資格は、小学校や中学校を卒業していない人、15歳を超えている人も入学できる。又

外国から日本へ来た人は、外国での学校教育の経験が9年未満なら入学できる。又、中学校

卒業証書を持っていても、十分中学校の教育を受けられなかった場合も夜間中学への入学が

可能となる。

こんなに素晴らしい内容でありながら、公立の夜間中学は残念ながら少なすぎるのが現状です。

教育を受ける権利は誰にもあり、憲法でも保証されています。

いろんな事情で学齢期に教育を受けられなかった人たちのためにも、せめて1県に1校は最低限設置してほしいものですね。

行政には一刻も早い対応をお願いしたいですね。

ところで、2016年5月6日(金)NHKテレビ「特報首都圏」19:30-20:00で、川口市の民間夜間中学のことが放送されます。

ここに書かれていない最新情報や、埼玉県に初の公立夜間中学が設置される日はいつになるのかも判るかも知れません。

お時間がありましたら是非チェックしてみてください。

以上最後までお読みいただきありがとうございました。


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