2016年6月5日の今季男子ゴルフメジャー大会初戦「日本ツアー選手権森ビル杯」において「塚田陽亮(つかだようすけ)」選手がツアー初優勝を果たしました。
ここ数年で着実に力を付けてきた彼の経歴とデビューから現在までの足取りや、優勝の大きな原動力になったコーチやキャディーなどスタッフのことについてもご紹介したいと思います。
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:生年月日 1985年5月24日 (31歳)
:出身地 長野県長野市松代町
:身長 173cm
:体重 80kg
:血液型 A型
:出身校 アメリカ ブラデントン・アカデミー
:大学 名古屋商科大学
:ゴルフ歴 10歳~
:得意クラブ ドライバー
:アマチュア時代 2006年朝日杯日本学生4位
:ツアープレーヤー転向 2008年5月
:プロテスト合格 2009年
:ツアーデビュー 2010年4月22日 つるやオープン
:所属 ホクト株式会社
:用品契約 ダンロップ
略歴と成績
塚田陽亮選手は長野市松代町で生まれ、おじいさんの影響で10歳からゴルフを始めました。
中学はお隣の群馬県のゴルフアカデミーに通うため、同県の新島学園に入学しています。
因みに、女子プロの飯島茜選手もこのアカデミーの出身です。
中学3年の時には、高度な技術を学ぶために渡米し、フロリダにあるかの有名なデビッド・レッドベターが主催するIMGアカデミーに入りました。
このアカデミーには4年半在籍していましたが、あのポーラ・クリーマーらと同じグループで腕を磨きました。
又、アメリカに在学中でも日本のジュニアの試合には出場していて、「日神カップ」などで優勝しています。
同じツアープロの池田勇太選手とは同年ということもあり、ジュニア時代から親交があります。
帰国してからは、名古屋商科大学に進み、2006年の「朝日杯日本学生」では4位に入りました。
2008年にプロに転向し、アジアでも戦いながら実力をつけ、2012年にチャレンジ賞金ランク5位に入ってツアーへの道を開くことになったわけです。
話は前後しますが、2009年にはプロテストに合格し、その年の第11回日本プロゴルフ新人選手権大会に優勝、同年12月に日本プロスポーツ新人賞も受賞していますね。
2013年は、「トーシントーナメント」で初めて最終日最終組を経験し、自己最高位の3位に入りました。
この結果が効いて賞金ランク58位となり、初シードを手にすることができたわけです。
2014年は、3試合でTOP10に入り、賞金ランクは42位に上がり、シード権を獲得しました。
2015年は、ちょうど30歳の誕生日となった「関西オープン」の最終日に自己ベストの63をマークし、シーズン最高の3位に入りました。
賞金ランクは56位となり、3年連続のシード権獲得となりました。
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初優勝について
塚田陽亮選手の2016年度ですが、1月の海外遠征から始まりました。
関西オープンで5位タイに入るなどまずまずのスタートだったのではないでしょうか。
そして今季8戦目のメジャー大会「森ビルカップ」で大逆転優勝を勝ち取りました。
私は3日目の結果はテレビニュースで解っていたのですが、4日目は地区のイベントなどがあり結果が解らずじまいでした。
翌日の朝刊を見ると、なんと「塚田陽亮初優勝!」の大きな文字が目に入り、ビックリでした。
プロ転向から9年目での優勝とのこと。
彼は最終日にスコアが爆発することがよくあるのですが、まさかの初優勝には大変驚いたのと同時に、いつかは優勝するプレーヤーだと信じていました。
塚田選手とジュニア時代から親交のある池田勇太選手からの祝福のメッセージにも感動しました。
厳しいプロの世界にありながら、ライバルであり友人からの祝福のメッセージに私も胸を打たれました。
何千人というプロの中で、優勝を経験できる人はほんの一握りしかいません。
塚田選手には、この優勝を起点に今後2勝・3勝と優勝回数を伸ばしていってほしいものですね。
塚田陽亮のコーチやキャディー
今回のメジャー大会「日本ツアー選手権森ビル杯」で塚田陽亮選手が優勝できた要因は、自身の努力は勿論ですが、彼を支えてくれた人たちの力も大きく貢献していると思います。
先ず一人目はコーチの「堀尾研仁」さんです。
写真左から堀尾研仁さん、塚田選手、北野マネージャー
出典:週刊パーゴルフ
堀尾さんは、塚田選手が群馬のゴルフアカデミーに在籍していたころからのコーチであり、現在は自身でゴルフスクールを主催しています。
堀尾さんは、ジュニア時代から塚田選手の素質の良さを見抜いていたそうです。
二人目はキャディーの「梅原敦」さんです。
ご存じの方もおいでになると思いますが、梅原さんは男子プロの「藤田寛之」選手の専属キャディーとして15年間帯同されていました。
しかし、梅原さんは2014年40歳になるのを期に、心に期するものがあるということで、フリーのキャディーに転向された方です。
そして今回は、塚田選手のキャディーとして大会に臨みました。
最終日の8番ホールで塚田選手がボギーとした時、ちょっとふてくされていた彼を見て、梅原さんが「そんな顔をしてたら、神様はよそに行っちゃうぞ」とアドバイスしてくれたおかげで気持ちが落ち着いたと塚田選手は後述しています。
藤田選手と何回となく優勝を経験した人の的確なアドバイスだったのですね。
そして3人目は、塚田選手のマネージャーの北野さん。
裏方として彼を支え続けてくれている方です。
写真左から塚田選手、梅原キャディー
出典:週刊パーゴルフ
ゴルフは個人スポーツですが、やはり周りの方たちのサポートも大事な部分なのですね。
まとめ
このように塚田陽亮選手は、プロ入り9年目でようやく優勝をすることができました。
今まで表には出なかった彼の人柄やサポートしてくれている人たちのこともよく解りました。
この優勝でトッププロの仲間入りとなったわけですが、これに満足することなく全英でも活躍して2勝目、3勝目と勝利回数を伸ばしていってほしいものですね。
それでは、最後までお読みいただき有難うございました。
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