今年のカレンダーを見て、8月11日が国民の祝日になっていることに「オヤッ?」と思われた方もおいでになるのではないでしょうか?
それもそのはずで、今年初めて誕生した「山の日」という国民の祝日なのです。
祝日となった経緯や「第1回山の日記念全国大会」が開催される長野県松本市「上高地」についても少しご紹介したいと思います。
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山の日概要
山の日は、「国民の祝日に関する法律の一部を改正する法律」で平成26年に制定され、平成28年に施行された日本の国民の祝日の一つです。
この祝日の趣旨は「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する日」となっています。
出典:https://tabimo.jp/
制定された経緯
山の日を国民の祝日に制定することを求める日本山岳会や他の山岳団体などで作る全国「山の日」協議会加盟団体や既に「山の日」を制定していた地方自治体、その他山岳関係者や自然保護団体等からの意見を受け、2013年4月、超党派の議員連盟「山の日制定議員連盟」(会長:衛藤征士郎、事務局:務台俊介)が設立されました。
2013年6月30日に開かれた総会において、制定日を6月上旬、海の日の翌日、お盆前、日曜日を祝日とするなどいろんな案が出されました。
6月にする案は、国民の祝日が6月には無いこと、各地の開山祭が6月に集中していることなどが挙げられました。
海の日の翌日とする案は、海と山をセットにしたいという考えでしょうか。
お盆前の案は、旧盆で帰省する人たちにゆっくり休んで欲しいという意味合いがありそうです。
日曜日であれば翌日が振替休日となり連休となるからでしょうか。
そしてこの中から採用されたのが、お盆休みと連続させやすい利点があるということで、盆前の8月12日を祝日とする案が採用されました。
ところが、群馬県選出の国会議員の小渕優子らから、「8月12日は日本航空123便の墜落事故が起きた日であり、大事故が起きた日を祝日にするのは如何なものか?」というクレームがつき、最終的にさらに前日の8月11日に決定したのだそうです。
私も個人的には、夏休み中でありお盆と連動したこの日に決定したことは、経済効果の面でもよかったのではないかと思います。
この「山の日」という祝日が制定施行されたことにより、国民の祝日の日数は16日になりましたね。
サラリーマンの方にとっては、有給休暇がなかなか取れない状況にあっては、堂々と休める休日が1日でも増えたことはいいことだと思いますね。
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第1回山の日記念大会開催地
記念すべき第1回大会の開催地には、「上高地」が決定しました。
近代アルピニズムの発祥地である上高地は、江戸時代の修行僧である播隆上人による槍ヶ岳開山、明治以降はガウランドやウォルター・ウェストンによる先駆的な登山により、近代アルピニズムとして発展する中で、我が国の登山史の主要な舞台となったことは周知の事実ですね。
そして、登山の大衆化が進み、レジャーとして定着した現在においても、槍・穂高連峰を中心とした北アルプスは、登山者のあこがれの山域もありますので、この地で第1回記念大会が開催されることはとても意義のあることだと思います。
画像は前穂高岳
出典:http://www.yamakei-online.com/
尚、富士山は日本の最高峰であり、世界遺産に制定されていますが、最近ゴミの問題により環境面で問題視されていますね。
しかし、ここ上高地では、山岳景観や自然生態系がしっかり保全されていますね。
それは、「上高地を美しくする会」による美化清掃活動やマイカー規制、登山道の維持管理など関係者が一丸となって取り組んでいることにより、全国の国立公園のモデルにもなっています。
上高地へのアクセス方法
式典の概要
開催日 2016年8月11日(木)祝日
式典会場 松本市上高地及び松本市内
◇記念式典 9:00~10:45 上高地バスターミナル
◇祝祭式典 15:00~16:30 松本市民芸術会館
※大会期間中、記念行事(音楽、講演、展示等)が各会場で開催されます。
詳細はコチラから
海の日より遅れて制定された「山の日」ですが、なぜもっと早く制定されなかったのか不思議なくらいですね。
山や森林の恵みに感謝し、その環境を後世に引き継いで行くことはとても大切なことだと思います。
これを機会に、上高地に行かれたことのない方は是非一度訪れてみてください。
ここの風景は、一生に一度は見ておくべき価値のある場所です。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
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